前回は【世界五大ウイスキー】についてウンチクティングして来ました。
ウイスキーについてお話しして来ておりますが、そもそもなぜ、ブレンデッド ウイスキーが生まれたのでしょう?
シングルモルトだけの方が断然美味しい(美味しいというよりは個性がある)ような気がします。
実は、ウイスキーが世界的に嗜まれるようになっている昨今の背景にはブレンデッド ウイスキーの存在は欠かせないキーテーマなのです。
では、その【何故?】を掘り下げてみることにしましょう。
いきなりですが、別の物で置き換えてみましょうか。
「魚はお刺身で食べるのが断然美味しい気がしますが、なぜ焼いたり煮たり揚げたりするんでしょうか?」
今回のテーマは同じようなものです(੭ुᐛ)੭ु⁾⁾
分かりにくいですか?
現在スコットランドには約120箇所の蒸留所があります。
そのうちシングルモルトウィスキーとして市場に出ているのが約90銘柄。
つまり、シングルモルトだけで出荷するとこの世の中には約90銘柄しかスコッチウィスキーが存在しないことになります。
お酒を召し上がる方にもそれぞれ好みがあり、状況や気分によっても「これが飲みたい」は微妙に変わってきます。
言い換えればブレンデッドスコッチは「絵画」のような物。
「シングルモルト」と言う名の絵の具と「グレーンウィスキー」と言う名の絵の具を使って「マスターブレンダー」という画家が作品にする。
↓
個人的見解です。
我々は出来上がった作品「ブレンデッド・スコッチ・ウィスキー」を楽しむ。
どうです?スバラシイじゃないですか!ଘ( ᐛ ) ଓ
※「○○12年」の場合、使用されるモルトウィスキーは12年以上の物を使い、グレーンウィスキーも12年以上熟成された物がブレンドされています。
趣意趣向が細分化され、それと共にウイスキーの種類が増えました。
ですが、それだけでここまで爆発的に世界中に広がったわけではありません。
実は、モルトウイスキーは高過ぎて、売れなくなってしまった時期がありました。
その時に考えられたのが、ブレンデッドウイスキーの導入との事。
残念ながら、ある意味安くするための手段として誕生した歴史が有ります。
簡単に掘り下げて見ましょう。
↑※連続式蒸留機(from KAVALAN)
19世紀頃に、連続式蒸留器という新しい技術が導入されたことに由来します。
効率のよい蒸留(アルコール成分の抽出)ができる反面、モルトの持つ香りなどが随分失われるのでモルトを使うのがもったいないというわけです。
その為、廉価な材料であるとうもろこしなどを使うようになったわけです。
これを、通常のウィスキー(大麦麦芽で作るウィスキー)と区分してグレーンウィスキーという言葉が出来ました。
連続式蒸留のために原料の個性は弱いですが、ブレンデッドウィスキーの材料としてはとても有効です。
その為。ブレンデッドウィスキーの銘品がたくさんあります。
※現在は、高級なものも多く、ブレンデッドウィスキーはけして安価な物・優越をつけられる物ではありません。
さて、如何でしたでしょうか?
今回はブレンデッド ウイスキーについてのウンチクティング♪
次回もウイスキー。お楽しみに。
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