今回はウイスキーが出来るまで。
ハイボールという言葉が生み出されてから約10年くらいでしょうか?(←PaZZLE調べ)
とても身近になったウイスキー。
でもウイスキーって??
という観点からウイスキー特集を描き進めさせてもらってますが。
そんな流れもあり、この記事を読んでくれている方はおそらく、多少ウイスキーに興味があって読んでくれているのだと思ってます。
もちろんそうでない方も是非読み進めていただきたい。
それでは参りましょう。
【ウイスキーの基本知識が身につく!】テーマにしてウンチクティング始めます。
ウイスキーが出来るまで
ウイスキーが製品として完成するまでには様々な工程があります。
・原料
・仕込み(糖化)
・発酵
・蒸溜
・熟成(貯蔵)
・ブレンド
ウイスキーの製造工程はモルトウイスキーとグレーンウイスキーの2つに分かれますが、今回はモルトウイスキーについて説明しよう!
モルトウイスキーの製造工程は上記のような6つのステップに分けらます。というか、勝手に分けます。
じゃないと説明しづらい 笑
原料
製麦(麦芽)
原料の大麦には、モルトウイスキーづくりに適した性質をもつ二条大麦が使われます。←二股に分かれているから二条麦と呼ばれるみたいよ。
酵母は糖分をアルコールに変えることが出来ます。
ですが、大麦のでんぷん(糖分)をそのままアルコールに変えることはできません。
なので、糖化という工程が必要になるんです。
その為に糖化の役目を担う酵素を大麦自身の中につくらせなくてはなりません。
まず発芽した麦を乾燥させ、麦芽を作るんです。
乾燥(発芽を止めるため)させるために、炭や泥炭(ピート)を炊いて燻したりします。
水
ウイスキーづくりにとって水はウイスキーの品質を決める大きな要素のひとつなんです。
ウイスキーにとって良い水とは、異味、異臭がなく、飲んでおいしい水であるだけではありません。
発酵の工程で重要な役割を果たす酵母の生育に好ましい適度なミネラル分がバランス良く含まれることも大切なんですね。
ウイスキー蒸溜所の立地の選定にはその土地の水質の良さが求めらています。
良く、昔のウイスキーは美味しかったなんて言われてます。
そりゃそうです。
だって水そもそもが美味しかったんだから美味しくなります。っつー話です。
仕込み・糖化
製麦で作った麦芽を粉砕します。要は粉々にします。
温水した仕込み水と呼ばれる水と混ぜてお粥状態に。
ここで麦芽中の酵素が頑張ります。
要はでんぷんを糖分に変えるんですね。
これを濾過(ろか)して、発酵にむかう為の麦汁をつくります。
麦汁です。
発酵
仕込みで作った麦汁をアルコール分約7%の発酵液に変える工程を発酵といいます。
発酵中の麦汁に酵母を加えます。
するとどうでしょう。
酵母は麦汁中の糖分を分解し、アルコールと炭酸ガスに変えるんです。変えてくれるんです。
これでウイスキー特有の香味成分を作られるんです。
酵母の種類や発酵条件によって香りなどに特長が出来ます。約60時間で発酵は終了、これでできた発酵液を「もろみ」と呼び、この段階でのアルコール分は約7%っす。
この段階ではビールですね。
蒸留
発酵の終わった「もろみ」を銅製のポットスチルと呼ばれる単式蒸溜器にいれて蒸留します。
一回目を初溜、二回目を再溜と呼びます。
ポットスチルを使用する蒸留の際、アイルランドのウイスキー(アイリッシュ)は3回蒸留。それ以外は2回蒸留が多いですね。
この蒸留という作業で、アルコール濃度を7%前後から65~70%に高めます。
この生まれたばかりのウイスキーを「ニューポット」と呼びます。
そもそも何で蒸留するとアルコール高くなるの?
蒸留って単純に沸騰させる事でしょ?
そんな声が聞こえて来ますね。
仕組みとしては、アルコールが約80度で沸騰する性質を利用します。
水との沸点の違いを利用するんですね。
蒸気を発生させこれを冷却、液体化させ、アルコールや香気成分などの揮発成分だけをとり出すわけなんです。
実は香水とかも同じような抽出方法を取るものもありますね。
中世ヨーロッパではこのような技術を持つ人たちの事を錬金術師とか呼んだりしてたようです 笑
様々なタイプのモルト原酒をつくるため、蒸溜釜の形と大きさ、そして蒸溜方法・加熱方式を使い分けるんです。
それがウイスキーの個性につながるんですね。
熟成・貯蔵
蒸溜で出来たニューポットを樽の中で長期間じっくり寝かせるます。
これが貯蔵という工程になりますね。
そして3年、5年、10年。
ウイスキーの琥珀色、奥深い味わいの秘密はこの貯蔵、樽熟成にあるんです。
樽には様々な種類に加え、無限に広がる熟成方法があります。
樽材(材料)
内面の焼き方
大きさ
などの違いによってさまざまな種類があるのです。
樽材には
ホワイトオーク
スパニッシュオーク
ミズナラ等
樽の大きさでは
パンチョン
シェリー樽は約480L
ホッグスヘッドは約230L
バーレルは約180L等があるんですね。
これらの多様な樽で ウイスキー原酒は長い眠りにつきます。
貯蔵環境(気温、湿度)によっても熟成の度合いが微妙に変化し、複雑な反応を見せ、多彩で無限大のウイスキー原酒が生まれるのでアール。で、あーる。
実は樽熟成のメカニズムはまだ解明されていない部分もあるんです。
「時の技」と神秘的に語られ、そのロマンがより味わいを深める理由であるといえるんですね。
樽で熟成されたモルトウイスキーは麦芽の種類、酵母の種類、蒸溜方法、樽の種類、貯蔵場所、貯蔵年数などさまざまに組み合わされ、掛け合わされ、無限大の組み合わせの中からブランド・メーカーさんの色を出して行くのです。
製品化する時はこれらの中から数十種類のタイプに分け、樽からウイスキーを取り出していくんです。
ブレンド
ヴァッティング
モルトの原酒同士を混和することをヴァッティングと呼びます。
○○【12年】と表記されている場合。
【○○年】←熟成年数表記
熟成年数表示は、使用されたモルト原酒の中での最低年数を示していまふ。
ヴァッティングされるモルト源酒の平均熟成年数はもう少し高くなるんです。
ロマンですね。
ブレンド
ブレンデッドウイスキーの場合モルト原酒と麦以外の原料で作ったグレーン原酒をブレンドします。
個性の強いモルト原酒と個性の穏やかなグレーン原酒が新たなハーモニーを生み、ブレンデッドウイスキーの香味が仕上がるんです。
さて、如何でしたでしょうか?
できるだけ詳しくかつ、分かりやすく説明してきたつもりですがどうでしょう?笑
最後まで読んでくださってありがとうございます。本当に5日間かかりました 笑
労いの言葉や、労いの言葉・質問はこちらまで。(どちらまで?)
(´-`).。oO(間違えてないといいけど。。お気軽にご指摘ください。
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